私が今の工法に出会った理由(わけ)

バスメイク 代表 津田雅春でございます。
バスメイク 代表 津田雅春でございます。

はずかしい話ですが・・・・・・・・・。     

この仕事をはじめたばかりだった、平成11年頃の、私はクレームを連発していた最悪の業者でした。

ほんの数ヶ月前に、美化した浴槽(7台)の塗料がことごとく剥離(はくり)してしまい、苦情が殺到、必死でやり直す日々が続きました。
そしてそのやり直した浴槽もまたはげてしまう・・・(絶句)
なぜ? なぜはがれるの? 施工が悪いのか? 材料の問題なのか?
 指示を受けた対処の方法も尽き・・・・・途方に暮れていました・・・。

さらに追い討ちをかける様に、私がこの事業を始めるきっかけともなり、技術の提供・材料の供給を受けていた某大手設備機器メーカーも、全国的に同様のクレームが多発していたらしく、問題になっていたようです。結果、その企業が取った行動とは? ・・・縮小・・撤退・・・でした。

・・そ・そんなバカな・オレは何をしているんだ・・・どうすれば・・・・。


私の新しい試みに快く応援し、信頼してくれ、施工をさせてくれた、古くからのお客様や、友人、知人、に申し訳なくて。(涙)
≪必ず綺麗に直します・・・≫と言ったものの・・・
しかしこのままでは解決にならないし・・・なにか別の方法は・・・あるのか・・・・。

その後出来る限りの情報を集め、関東や関西、気になるメーカーへは直接連絡を取り、これまでの実績(低クレーム率)を重視し、探し周りました。
そして約半年後、意を決して指導を依頼したのは、この業界で唯一の塗装とは根本的にちがう方法を提案していた≪浴槽再生メーカー潟Iルズコーポレーション≫(大坂府四条畷)でした。

代表の松田社長は、本気で浴槽再生に取り組んでおり、日本で唯一といえる浴室再生メーカーとして活躍しておいでです。自身の発明で特許を取得済みであり、強烈な使命感と情熱にあふれた人物です。
潟Iルズコーポレーションには、私の様なクレームで困っている施工業者、同業者や、ユニットバス・浴槽を美化したが、剥離(ハクリ)して困っているホテル・アパート・マンションオーナーや管理会社らからの対処の相談や、施工依頼が頻繁にあるそうです。そして驚く事に、大手浴槽製造メーカー数社からも相談があるそうです。
・ ・・やっぱり、みんな塗料の剥離で苦労していたんだなあ・・
松田社長は、わらをもすがる思いの私に、クレームの状況を詳しく聞き、そしてそれを改善するための「考え方と方法」を丁寧に話してくれました。

『あァーー。やっと見つけた〜』と ホッとした後に、何ともやるせない気持ちと、怒りが込み上げてきました。
なぜなら、これまでの考え方、工法とは根本的にちがい、とても理にかなった方法で実践の中で原因と結果がはっきり実証されているのです。よって「どうすりゃいいの?」こんな事はありえないのです。

いま思えば、私が信頼していた某大手設備機器メーカーは、塗料メーカーから材料を購入し、自社ブランド(OEM)で販売していたにすぎませんでした。
施工技術もその大手設備機器メーカーにノウハウが有るわけではなく、外注業者や塗料メーカーからの指導(請け売り)だった訳です。

私は程なくして潟IルズCPの≪スーパーレジンコート・システム(浴槽内・新浴槽製作工法)≫を導入し、クレームの対応を開始しました。
(その時のクレーム浴槽7台は、すべてホーロー製浴槽・在来6ホテル1)
あれから約7年、クレーム続きの以前とは、安心感がまったく違います。『古いお風呂の中に、新しいお風呂をその場で新しく作り直す』言葉の意味、そのままの方法です。もともとお客様にとって利点の多い事業ですから、クレームが無ければ喜ばれて当然なのですね。(笑)

その後、潟Iルズコーポレーションの工事にも参加(H15年1月、博多都ホテル50台、H16年8月、京都ハトヤ瑞鳳閣47室、その他)多数のホテル、マンション、アパート、スーパー銭湯などの浴槽メンテナンス再生に携わり、技術を学んできました。
現在は、地元石川県金沢市を中心にたくさんのアパート・マンション・貸家・ビジネスホテル・ファッションホテル・一般住宅などご縁があり、施工させて頂いています。
あのつらかった、クレームの日々を経験してから・・・・・・


追記(平成22年2月12日)

私は北陸唯一のパイオニア(先駆者)として石川県金沢市を中心に、多くの実績と経験(ノウハウ)を体現して来ました。
そこで言います。・・
地に根差した職人的な産業がそうである様に、この事業も金沢の四季で、経験を積めば積むほど、北陸には北陸の気象条件に合ったやり方(樹脂の配合や現場での養生、樹脂硬化工夫)があり、地域性が非常に強いことを感じています。

今後はその経験を、真剣に取り組む仲間や後進たちに伝え、地元北陸でのクレームの無い、高耐久のユニットバス・メンテナンスを、多くの困っている方々に提供していきたいと考えます。

そしてこの未開のエコ事業が、北陸の新たな一産業として大きく発展し、たくさんの雇用を生み出すことになれば、本当にうれしいことです。


バスメイク 代表 津田雅春